台風の窓対策に飛散防止フィルムは必要?選び方・貼り方・注意点をわかりやすく解説

はじめに:台風の窓対策は「割れない」より「飛び散らせない」が大切

台風が近づくと、食料や水、停電対策を先に考えがちですが、家の中の安全を左右する場所として見落としやすいのが窓ガラスです。強風で飛ばされた物が窓に当たると、ガラスが割れ、破片が室内へ飛び散ることがあります。

窓ガラスが割れると、けがの危険だけでなく、雨風が室内に入り、床、家具、家電、カーテンまで被害が広がります。特に小さな子ども、高齢者、ペットがいる家庭では、割れたガラスの上を歩いてしまうリスクも考えておきたいところです。

そこで役立つ対策のひとつが、窓ガラス飛散防止フィルムです。飛散防止フィルムは、ガラスが割れたときに破片が飛び散るのを抑えるためのフィルムで、台風対策だけでなく地震対策にも使われます。

ただし、飛散防止フィルムは窓を絶対に割れなくするものではありません。大切なのは「割れない窓にする」というより、「万が一割れたときの被害を減らす」という考え方です。この記事では、台風時の窓対策として飛散防止フィルムをどう使うか、選び方、貼り方、注意点、賃貸での考え方まで詳しく解説します。

窓ガラス飛散防止フィルムの準備物をテーブル上で確認している様子

台風で窓ガラスが割れる原因

強風で物が飛んでくる

台風で窓ガラスが割れる原因として多いのは、風そのものよりも、風で飛ばされた物が窓にぶつかることです。植木鉢、物干し竿、ハンガー、傘、庭の道具、ベランダのサンダルなど、普段は軽く見ている物が強風時には危険な飛来物になります。

自宅の物だけでなく、近隣から飛んできた物が窓に当たることもあります。そのため、窓ガラス飛散防止フィルムを貼るだけでなく、屋外にある物を片付けることが台風の窓対策では欠かせません。

風圧で窓に大きな力がかかる

台風時は窓ガラスやサッシに強い風圧がかかります。大きな掃き出し窓、古い窓、建て付けが悪い窓は、ガタつきやすく、不安を感じやすい場所です。

飛散防止フィルムはガラス片の飛散を抑えるものなので、サッシや窓枠そのものを補強するものではありません。窓の鍵が閉まるか、サッシにゆるみがないか、雨戸やシャッターが動くかも合わせて確認しましょう。

網戸・植木鉢・物干し竿が危険物になる

台風前に特に確認したいのが、網戸、植木鉢、物干し竿です。網戸が外れて窓に当たったり、物干し竿が落ちたり、鉢が倒れて転がったりすると、窓ガラスを傷つける原因になります。

物干し竿は必ず下ろし、植木鉢やプランターは室内に入れるか、低い場所で動かないようにします。ベランダに置いた小物も、風で飛ぶ可能性があるものは早めに片付けましょう。

古い窓や大きな窓はリスクが高い

リビングの大きな窓、ベランダ側の掃き出し窓、寝室の窓、子ども部屋の窓は、割れたときの影響が大きい場所です。ガラス面が広いほど、割れたときに飛び散る破片も多くなります。

すべての窓に一度に対策できない場合は、家族が長く過ごす部屋、窓の近くで寝る部屋、大きな窓から優先して飛散防止フィルムを検討すると現実的です。

窓ガラス飛散防止フィルムと施工道具を窓際に用意した台風対策の様子

窓ガラス飛散防止フィルムとは?

割れたガラスをフィルムで保持するもの

窓ガラス飛散防止フィルムは、ガラス面に貼る透明または半透明のフィルムです。ガラスが割れたときに、破片がバラバラに飛び散るのを抑える目的で使われます。

ガラスの表面に保護膜を作るようなイメージで、地震で家具がぶつかったとき、台風で飛来物が当たったとき、日常生活で子どもが窓にぶつかったときなど、さまざまな場面で被害を抑える助けになります。

ガラスを絶対に割れなくするものではない

飛散防止フィルムについて誤解しやすいのが、貼れば窓が割れなくなるという考え方です。飛散防止フィルムは、ガラス片の飛び散りを抑えるものであり、強い衝撃から窓を完全に守るものではありません。

台風で重い物が飛んできた場合、フィルムを貼っていてもガラスは割れることがあります。それでも、破片が一気に室内へ散らばるのを抑えられれば、けがや二次被害を減らすことにつながります。

地震対策にも使える

飛散防止フィルムは、台風対策だけでなく地震対策としても役立ちます。地震では家具や家電が倒れたり、棚の中の物が飛び出したりして窓ガラスが割れることがあります。

夜間の地震や停電中は、床に落ちたガラス片が見えにくくなります。窓ガラスの飛散を抑えておくことは、避難経路を守る意味でも大切です。

台風対策としての役割

台風対策としての役割は、室内へのガラス片の飛散を抑えることです。窓が割れると、ガラス片だけでなく風雨も入り込み、カーテン、家具、家電、床まで被害が広がります。

飛散防止フィルムを貼っておけば、ガラスが割れても破片がまとまった状態で残りやすくなります。万能ではありませんが、何も対策していない窓よりも、被害を減らす備えとして考えやすい対策です。

窓ガラス飛散防止フィルムと施工道具を窓際に用意した台風対策の様子

台風対策に飛散防止フィルムは必要?

小さな子どもや高齢者がいる家庭では優先度が高い

飛散防止フィルムは、すべての家庭で必須というより、家族構成や窓の位置によって優先度が変わる対策です。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、けがを防ぐ意味で優先度が高くなります。

子どもは台風時に窓の外を見たがることがあり、高齢者は割れたガラスを避けて素早く移動するのが難しい場合があります。リビング、寝室、子ども部屋から対策すると安心です。

窓の近くで寝る部屋は対策したい

台風は夜間に接近することも多く、寝ている間に窓ガラスが割れるとすぐに対応できません。ベッドや布団が窓の近くにある場合は、飛散防止フィルムの優先度が高い場所です。

フィルムを貼っていても、台風当日は窓から離れた場所で寝るのが基本です。布団の位置を変える、別の部屋で寝る、厚手のカーテンを閉めるなど、複数の対策を組み合わせましょう。

ベランダ側・掃き出し窓は特に注意

ベランダ側の掃き出し窓は、面積が大きく、外からの飛来物にもさらされやすい場所です。マンションではベランダに物干し竿やサンダル、収納ボックス、鉢植えなどが残っていることもあります。

飛散防止フィルムを貼るなら、まずはベランダ側の大きな窓を優先するとよいでしょう。加えて、ベランダの物を室内に入れる、物干し竿を下ろす、網戸を確認することも忘れないでください。

台風が来てからでは間に合わないことがある

飛散防止フィルムは、台風直前に急いで貼るよりも、天気のよい日に落ち着いて貼る方がきれいに仕上がります。大きな窓ほど作業時間がかかり、空気や水を抜く作業にも慣れが必要です。

台風情報が出てからホームセンターへ行くと、フィルムや養生テープが品切れになっていることもあります。台風シーズン前の備えとして、早めに準備しておくのがおすすめです。

窓ガラス飛散防止フィルムの準備物をテーブル上で確認している様子

飛散防止フィルムでできること・できないこと

できること:ガラス片の飛び散りを抑える

飛散防止フィルムの主な役割は、割れたガラス片の飛散を抑えることです。ガラスが割れると、鋭い破片が床に散らばったり、室内へ飛び込んだりします。

完全に飛散をゼロにできるわけではありませんが、何も貼っていない窓に比べて、破片がまとまりやすくなります。けがのリスクを減らすための現実的な備えとして有効です。

できること:避難経路の安全性を高める

割れたガラスが床に散らばると、避難するときに足をけがする危険があります。停電していると、ガラス片が見えにくく、さらに危険です。

玄関までの通り道、廊下の窓、リビングの大きな窓など、避難時に通る場所の窓にフィルムを貼っておくと、移動時の安全性を高めやすくなります。

できないこと:窓ガラスを完全に守る

飛散防止フィルムを貼っていても、強い飛来物が当たれば窓ガラスは割れることがあります。金属製の物、重い植木鉢、看板、木の枝などが飛んできた場合、フィルムだけで防ぐのは難しいです。

雨戸やシャッターがある家では閉める、外の物を片付ける、カーテンを閉める、窓から離れるなど、複数の対策を合わせて考えましょう。

できないこと:窓枠やサッシの破損を防ぐ

飛散防止フィルムはガラス面に貼るものなので、窓枠やサッシの破損を防ぐものではありません。古いサッシや建て付けが悪い窓は、台風前に状態を確認しておく必要があります。

鍵がきちんとかかるか、雨戸やシャッターが閉まるか、窓まわりにがたつきがないかを確認しておくと、台風時の不安を減らせます。

窓ガラス飛散防止フィルムの準備物をテーブル上で確認している様子

養生テープと飛散防止フィルムの違い

養生テープは応急処置に近い

台風前に窓へ養生テープを貼る方法を見かけることがあります。養生テープは手軽に入手でき、短時間で貼れるため、台風直前の応急処置として使われることがあります。

ただし、養生テープは窓全体を面で支えるものではありません。貼った部分の破片を多少つなぎとめることはあっても、窓全体の飛散をしっかり抑えるには限界があります。

飛散防止フィルムは面でガラスを支える

飛散防止フィルムは窓ガラス全体に貼ることで、面としてガラスを支えます。ガラスが割れたときに破片を広い範囲で保持しやすくなるため、養生テープより本格的な飛散対策になります。

事前に準備できるなら、養生テープだけに頼るより、飛散防止フィルムを貼っておく方が安心です。

テープを貼っても割れるリスクは残る

養生テープを貼ると対策しているように見えますが、窓が割れなくなるわけではありません。強い衝撃を受ければ、テープを貼っていてもガラスは割れます。

また、テープを長く貼りっぱなしにすると、のり残りや汚れの原因になることがあります。賃貸住宅では特に注意しましょう。

台風直前はテープ、事前対策はフィルム

考え方としては、台風直前にできる応急処置が養生テープ、台風シーズン前から準備する対策が飛散防止フィルムです。

どちらを使う場合でも、カーテンを閉める、窓の近くにいない、外の物を片付けるといった基本対策は必ず行いましょう。

ベランダ側の窓まわりを片付けて飛散防止フィルムやライトを備えた様子

窓ガラス飛散防止フィルムの選び方

飛散防止性能を確認する

フィルムを選ぶときは、まず「飛散防止」と明記されている商品を選びます。見た目が似ていても、目隠し用、断熱用、装飾用など、目的が違うフィルムがあります。

台風対策として使うなら、商品説明に飛散防止、防災、災害対策、地震対策などの記載があるかを確認しましょう。

透明タイプか目隠しタイプか選ぶ

飛散防止フィルムには、透明タイプ、半透明タイプ、すりガラス風、ミラータイプ、目隠しタイプなどがあります。景色を見たいリビングには透明タイプ、道路に面した窓には目隠しタイプが使いやすいです。

ただし、目隠しタイプやミラータイプは、部屋の明るさや外観に影響することがあります。貼る場所に合わせて、機能と見た目のバランスを考えましょう。

UVカットや遮熱機能の有無を見る

飛散防止フィルムには、UVカットや遮熱機能がついた商品もあります。日差しが強い部屋では、家具や床の日焼けを抑えたり、夏場の暑さ対策に役立つことがあります。

機能が増えるほど価格は高くなりやすいため、まずは飛散防止性能を重視し、必要に応じてUVカットや遮熱機能を選ぶとよいでしょう。

窓のサイズに合うものを選ぶ

購入前に窓の幅と高さを測り、少し余裕をもってカットできるサイズを選びます。大きな窓の場合は、1枚で貼れるか、複数枚を組み合わせる必要があるかも確認しましょう。

継ぎ目が多いと見た目が気になったり、貼りにくくなったりします。掃き出し窓など大きな場所では、幅広タイプや業者施工も選択肢になります。

窓ガラス飛散防止フィルムの準備物をテーブル上で確認している様子

台風対策でおすすめの窓に貼る場所

ベランダに面した掃き出し窓

まず優先したいのは、ベランダに面した掃き出し窓です。面積が大きく、飛来物が当たったときの被害も大きくなりやすい場所です。

フィルムを貼るだけでなく、ベランダのサンダル、物干し竿、ハンガー、鉢植え、収納ボックスを片付けることもセットで行いましょう。

寝室の窓

寝室の窓も優先度が高い場所です。台風が夜に接近した場合、寝ている間に窓が割れると危険です。

ベッドや布団が窓の近くにある場合は、台風の日だけでも寝る場所を変える、厚手のカーテンを閉める、スリッパやライトを近くに置くなどの対策を合わせましょう。

子ども部屋の窓

子ども部屋の窓は、日常の安全対策としても飛散防止フィルムが役立ちます。子どもが遊んでいて窓にぶつかる、物が当たる、台風時に窓へ近づくといったことも考えられます。

窓の近くにベッドや机を置かない、カーテンを閉める、防災グッズを手の届く場所に置くなど、部屋全体の安全も見直しましょう。

リビングの大きな窓

家族が長く過ごすリビングの大きな窓も、対策しておきたい場所です。リビングは家具や家電が多く、窓が割れると被害が広がりやすい部屋です。

大きな窓にフィルムを貼るのは手間がかかりますが、家族の安全と被害軽減を考えると優先度は高いといえます。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

飛散防止フィルムを自分で貼る方法

窓ガラスをきれいに掃除する

フィルムをきれいに貼るためには、最初の掃除がとても大切です。窓ガラスにホコリ、油分、指紋、砂ぼこりが残っていると、気泡や汚れの原因になります。

ガラス用クリーナーや水拭きで汚れを落とし、最後に乾いた布で拭き取ります。サッシまわりのホコリも落としておくと、作業中にゴミが入りにくくなります。

サイズを測って少し大きめにカットする

窓のサイズを測り、フィルムを少し大きめにカットします。最初からぴったりに切ると、貼るときに少しずれただけで端が足りなくなることがあります。

貼ったあとに余分な部分をカッターで整える方が、仕上がりがきれいになりやすいです。

水や施工液を使って貼る

多くの飛散防止フィルムは、水や施工液を使って貼ります。窓ガラスとフィルムの粘着面に霧吹きで水を吹きかけると、位置調整がしやすくなります。

商品によって貼り方は異なります。水を使わないタイプ、静電気で貼るタイプ、粘着タイプなどがあるため、説明書を確認してから作業しましょう。

空気や水を抜く

フィルムを貼ったら、スキージーやヘラを使って中心から外側へ空気や水を抜きます。強く押しすぎると傷がつくことがあるため、タオルを巻いたヘラを使うと安心です。

気泡が残ると見た目が悪くなるだけでなく、端から剥がれやすくなることがあります。焦らず少しずつ作業しましょう。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

自分で貼るときの注意点

ホコリや汚れがあると仕上がりに影響する

フィルム貼りで失敗しやすい原因は、ホコリや汚れです。小さなホコリでも、フィルムの中に入ると気泡のように見えることがあります。

風の強い日や窓を開けたままの作業は避け、できるだけ室内のホコリが舞いにくい状態で作業しましょう。

大きな窓は2人で作業した方がよい

掃き出し窓のような大きな窓にフィルムを貼る場合、1人ではフィルムが折れたり、貼る位置がずれたりしやすくなります。

大きな窓は、できれば2人で作業しましょう。1人がフィルムを支え、もう1人が位置を合わせると失敗しにくくなります。

網入りガラスや特殊ガラスは注意する

網入りガラス、複層ガラス、熱線反射ガラス、特殊加工されたガラスなどは、フィルムの種類によっては熱割れなどのリスクがある場合があります。

すべてのフィルムがすべての窓に使えるわけではありません。商品説明の使用できないガラスを確認し、不安な場合はメーカーや施工業者に相談しましょう。

無理なら業者施工も検討する

大きな窓、枚数が多い窓、高い位置の窓、特殊ガラスの場合は、自分で貼るより業者に依頼した方が安心なことがあります。

費用はかかりますが、仕上がりがきれいで、適したフィルムを選んでもらえるメリットがあります。家族がよく過ごす部屋の窓は、業者施工も選択肢に入れてよいでしょう。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

飛散防止フィルム以外にやるべき台風の窓対策

雨戸やシャッターを閉める

雨戸やシャッターがある家では、台風前に必ず閉めましょう。飛散防止フィルムは室内側の被害を減らす対策ですが、雨戸やシャッターは飛来物が窓に直接当たるのを防ぐ役割があります。

長く使っていない雨戸やシャッターは、動きが悪くなっていることがあります。台風が近づいてから慌てないように、普段から開閉できるか確認しておきましょう。

カーテンを閉める

台風時はカーテンを閉めておくことも大切です。万が一窓ガラスが割れた場合、カーテンがガラス片の飛散を多少抑えてくれることがあります。

厚手のカーテンがある場合は、レースカーテンだけでなく厚手のカーテンも閉めておきましょう。

ベランダや庭の物を室内に入れる

窓にフィルムを貼っていても、重い物が飛んできたらガラスが割れる可能性があります。台風対策で最も重要なことのひとつは、外にある物を片付けることです。

植木鉢、物干し竿、ハンガー、掃除道具、サンダル、自転車カバー、ガーデンチェア、収納ボックスなど、風で動きそうな物は室内に入れるか固定しましょう。

窓の近くに寝ない

台風が接近している日は、窓の近くで寝ないことも重要です。飛散防止フィルムを貼っていても、窓が割れる可能性はあります。

寝室の窓が不安な場合は、廊下側の部屋や窓から離れた場所で寝る、布団の位置を変えるなど、安全な場所を確保しましょう。

ベランダ側の窓まわりを片付けて飛散防止フィルムやライトを備えた様子

賃貸住宅で飛散防止フィルムを使う場合

管理会社や大家に確認する

賃貸住宅で飛散防止フィルムを貼る場合は、まず管理会社や大家さんに確認しましょう。窓ガラスは専有部分ではなく、共用部分に近い扱いになることもあります。

勝手に貼ってしまうと、退去時に原状回復費用が発生する可能性があります。確認を取ってから進める方が安心です。

剥がせるタイプを選ぶ

賃貸では、剥がせるタイプや、のり残りしにくいタイプを選ぶと使いやすいです。ただし、完全に跡が残らないとは限らないため、商品説明をよく確認しましょう。

長期間貼る予定がある場合は、退去時のことも考えて、無理なく剥がせる商品を選ぶことが大切です。

共有部分の窓には勝手に貼らない

マンションやアパートの廊下側の窓、共用部に面した窓、管理規約で制限されている窓には、勝手にフィルムを貼らないようにしましょう。

外観に影響するミラータイプや色付きタイプは、建物のルールに引っかかることがあります。事前確認をしておくと安心です。

退去時の対応も考えておく

フィルムを貼るときは、貼ることだけでなく、剥がすときのことも考えておきましょう。説明書や購入履歴を残しておくと、退去前に同じ方法で剥がしやすくなります。

不安がある場合は、窓全体に貼る前に目立たない場所で試す、管理会社に商品名を伝えて確認するなど、慎重に進めましょう。

窓ガラス飛散防止フィルムの準備物をテーブル上で確認している様子

子ども・高齢者・ペットがいる家庭の窓対策

窓から離れた場所を安全スペースにする

台風時は、家の中でも安全な場所を決めておくことが大切です。窓から離れた部屋、廊下側の空間、雨戸やシャッターのある部屋など、比較的安全な場所を家族で共有しておきましょう。

子どもや高齢者、ペットは、台風中に不安になって動き回ることがあります。あらかじめ安全スペースを作っておくと、落ち着いて過ごしやすくなります。

ガラス片でけがをしない動線を考える

もし窓ガラスが割れた場合、どのルートで避難するかを考えておくことも大切です。窓の近くを通らずに玄関へ行けるか、停電しても移動できるかを確認しておきましょう。

寝室には、底の厚いスリッパや靴、懐中電灯を置いておくと安心です。割れたガラスの上を裸足で歩かない備えになります。

避難バッグや靴を近くに置く

台風時は、停電や浸水で急に避難が必要になることもあります。窓ガラスが割れた場合、裸足で移動すると危険です。

避難バッグの近くに靴やスリッパを置き、すぐに履けるようにしておきましょう。子ども用、高齢者用、ペット用の持ち出し用品も確認しておくと安心です。

台風前に家族でルールを共有する

台風前には、窓に近づかない、外の様子を見に行かない、ベランダに出ない、窓が割れても触らないなど、家族でルールを共有しておきましょう。

特に子どもには、怖がらせすぎないようにしながら、窓から離れることの大切さを伝えておくとよいです。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

台風直前にできる窓対策チェックリスト

ベランダの物を片付けたか

ベランダに物が残っていると、風で飛ばされて窓に当たる危険があります。サンダル、洗濯ばさみ、ハンガー、鉢植え、収納ボックス、掃除道具などを確認しましょう。

重い物でも倒れたり転がったりすることがあります。室内に入れられるものは早めに入れ、入れられないものは低い位置で動かないようにします。

物干し竿を下ろしたか

物干し竿は必ず下ろしましょう。固定しているつもりでも、強風で外れることがあります。

室内に入れるか、低い場所に置いて動かないようにします。竿受けにかけたまま固定するだけでは不十分な場合があります。

雨戸やシャッターを閉めたか

雨戸やシャッターがある場合は、風が強くなる前に閉めます。閉まりにくい場合は、無理に作業せず、安全を優先しましょう。

閉めたあとも、窓の近くに長時間いないことが大切です。外の様子はテレビやスマートフォンの情報で確認しましょう。

窓の近くで寝ない準備をしたか

台風が夜に接近する場合は、窓から離れた場所で寝る準備をします。布団を移動する、寝室を変える、スリッパとライトを近くに置くなど、早めに整えておきましょう。

家族全員がどこで寝るか、停電したときにどう動くかを共有しておくと、夜間でも落ち着いて対応しやすくなります。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

飛散防止フィルムに関するよくある質問

飛散防止フィルムを貼れば台風でも窓は割れませんか?

いいえ。飛散防止フィルムは、窓ガラスを絶対に割れなくするものではありません。強い飛来物が当たれば、フィルムを貼っていても割れることがあります。

ただし、割れたときにガラス片が飛び散るのを抑える効果が期待できます。台風対策では、割れないようにするだけでなく、割れたときの被害を減らす考え方が大切です。

養生テープだけでも大丈夫ですか?

養生テープは応急処置として使われることがありますが、窓全体を面で支える飛散防止フィルムとは役割が違います。

台風直前で何も準備がない場合の応急処置としては選択肢になりますが、事前対策としては飛散防止フィルム、雨戸、シャッター、屋外の片付けを優先しましょう。

100均のフィルムでも効果はありますか?

100均のフィルムには、目隠し用、装飾用、断熱用などさまざまな種類があります。台風対策として使うなら、飛散防止と明記された商品かどうかを確認することが大切です。

大きな窓や寝室、子ども部屋など安全性を重視したい場所では、防災用途として販売されている飛散防止フィルムを選ぶ方が安心です。

賃貸でも貼っていいですか?

賃貸の場合は、管理会社や大家さんに確認してから貼りましょう。窓やサッシは建物の一部として扱われることがあり、勝手に貼ると退去時に問題になることがあります。

剥がせるタイプや跡が残りにくいタイプを選ぶと使いやすいですが、必ず事前確認をしておくと安心です。

台風前の夜に窓から離れた寝場所とライトやスリッパを用意した室内の様子

まとめ:台風の窓対策は飛散防止フィルムと周辺整理をセットで考える

台風の窓対策では、窓ガラスを割れないようにするだけでなく、万が一割れたときにガラス片を飛び散らせないことが重要です。そのための備えとして、窓ガラス飛散防止フィルムは有効な選択肢になります。

ただし、飛散防止フィルムは万能ではありません。強い飛来物が当たればガラスは割れる可能性がありますし、窓枠やサッシの破損を防ぐものでもありません。雨戸やシャッターを閉める、カーテンを閉める、ベランダや庭の物を片付ける、窓の近くで寝ないといった対策と組み合わせることが大切です。

特に、ベランダ側の掃き出し窓、寝室の窓、子ども部屋の窓、リビングの大きな窓は、優先して対策したい場所です。賃貸住宅では、管理会社や大家さんに確認し、剥がせるタイプや跡が残りにくいタイプを選ぶと安心です。

台風対策は、台風が近づいてから慌てて始めるより、普段のうちに少しずつ整えておく方が確実です。窓ガラス飛散防止フィルムは、台風だけでなく地震や日常の事故対策にもつながります。家族がよく過ごす場所から、無理なくできる窓対策を始めてみましょう。

ベランダ側の窓まわりを片付けて飛散防止フィルムやライトを備えた様子