南海トラフ地震が怖い人へ|個人でできる備えと今すぐ始める防災対策を解説
南海トラフ地震について調べると、被害想定の大きさや津波の話が目に入り、「怖い」「自分は何をすればいいのだろう」と不安になる人は少なくありません。特に、家族がいる人、一人暮らしの人、沿岸部に住んでいる人、職場や学校が自宅から離れている人にとって、南海トラフ地震はとても現実的な不安です。
ただ、怖いと感じること自体は悪いことではありません。不安は、備えを始めるきっかけになります。大切なのは、怖さに飲み込まれることではなく、今日できることを一つずつ増やしていくことです。家具を固定する、水を買う、携帯トイレを用意する、避難場所を確認する。こうした小さな行動が、地震発生時の安全を大きく左右します。
この記事では、南海トラフ地震が怖いと感じる理由を整理しながら、個人でできる備えを具体的に解説します。防災を完璧にする必要はありません。まずは「自分と家族が助かる確率を上げること」から始めていきましょう。
はじめに:南海トラフ地震が怖いと感じるのは自然なこと
南海トラフ地震が怖いと感じるのは、とても自然な反応です。地震の規模、津波、停電、断水、家族との連絡、避難生活など、考えることが多く、どこから手をつければよいかわからなくなるからです。
しかし、不安をゼロにすることはできなくても、不安を小さくすることはできます。その方法が「備え」です。備えとは、災害を完全に防ぐことではありません。災害が起きても、命を守り、数日間をしのぎ、次の行動を選べる状態を作ることです。
南海トラフ地震への備えは、特別な人だけがするものではありません。水を用意する、寝室の家具を減らす、ハザードマップを見る、家族と集合場所を決める。これらはすべて、個人で今日からできる南海トラフ対策です。

南海トラフ地震とは?まず知っておきたい基本
南海トラフ地震は広い範囲に影響する大規模地震
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界周辺で発生する大規模地震です。発生した場合、東海、近畿、四国、九州など広い範囲に影響が及ぶ可能性があります。
広域に被害が出る災害では、自分の地域だけでなく、周辺地域や物流網も影響を受けます。そのため、普段どおりに買い物ができない、支援物資が届くまで時間がかかる、停電や断水が長引くといった事態も想定しておく必要があります。
強い揺れと津波の両方に注意が必要
南海トラフ地震で特に注意したいのは、強い揺れと津波です。揺れによって家具や家電が倒れたり、建物や道路が損傷したりする可能性があります。沿岸部では、揺れのあとに津波から逃げる判断も必要になります。
地震対策と津波対策は分けて考えることが大切です。内陸部では家具固定や備蓄が中心になり、沿岸部では避難経路や高台の確認が特に重要になります。
過去にも繰り返し発生してきた地震
南海トラフ周辺では、過去にも大きな地震が繰り返し発生してきました。だからこそ、今後も大きな地震に備える必要があります。
過去に起きたから次がいつなのかを個人が正確に知ることはできません。しかし、繰り返し起きてきた地震である以上、日頃から備えることには大きな意味があります。
予知に頼るのではなく日頃の備えが大切
地震は、いつ何時何分に起きると正確に予知できるものではありません。だからこそ、「いつ起きても最低限は動ける状態」を作ることが大切です。
南海トラフ地震臨時情報のように注意を促す情報が出ることはありますが、それを待ってから初めて備えるのでは遅い場合があります。普段から少しずつ準備しておくことが、一番現実的な対策です。
怖さを行動に変えることが防災の第一歩
南海トラフが怖いと感じたら、その気持ちを責める必要はありません。むしろ、その不安を行動に変えることが防災の第一歩です。
まずは家の中を見回して、寝ている場所の近くに倒れそうな家具がないか確認してみましょう。それだけでも、今日できる大切な備えです。

南海トラフ地震が怖い理由
被害想定の規模が大きい
南海トラフ地震が怖いと感じる大きな理由は、被害の規模が大きく語られることです。ニュースや資料で大きな数字を見ると、自分ではどうにもできないように感じてしまいます。
ただし、防災で大切なのは「大きな被害想定を見て終わること」ではありません。自分の家、自分の通勤通学先、自分の地域で何が起こりやすいかに落とし込むことです。
津波の到達が早い地域がある
沿岸部では、強い揺れのあと短い時間で津波が到達する可能性があります。津波は、避難の判断が遅れるほど危険が高まります。
自宅や職場が津波浸水想定区域にある場合は、どこへ逃げるのか、何分で行けるのか、夜や雨の日でも行けるのかを確認しておきましょう。
停電・断水・物流停止が長引く可能性がある
南海トラフ地震では、広い範囲でライフラインや物流に影響が出る可能性があります。電気が止まる、水道が止まる、スーパーに商品が入らないといったことが起こると、生活は一気に不便になります。
この不安に備えるには、水、食料、携帯トイレ、明かり、充電手段を用意しておくことが基本です。
家族と離れている時間に起きるかもしれない
地震は、家族が全員家にいるときに起きるとは限りません。通勤中、学校、保育園、買い物中、夜中など、どのタイミングでも起こり得ます。
家族と離れている時間に地震が起きたときの連絡方法、集合場所、子どもの迎えのルールを決めておくと、不安を減らせます。
何をすればいいかわからない不安が大きい
「南海トラフが怖い」と感じる人の多くは、地震そのものだけでなく、「何から始めればいいかわからない」ことに不安を感じています。
防災は、すべてを一度に完成させる必要はありません。最初は水を買う、寝室を片づける、ハザードマップを見る。このくらいの一歩で十分です。

南海トラフ地震に対して個人でできること
自宅の安全を確認する
最初に確認したいのは、自宅の安全です。耐震性、家具の配置、寝室の安全、玄関までの通路、窓ガラスの位置を見直します。
地震対策は、備蓄品を買う前に「けがをしない家にする」ことが重要です。水や食料があっても、家具の下敷きになってしまえば使えません。
家具や家電の転倒防止をする
本棚、食器棚、冷蔵庫、テレビ、パソコンモニターなどは、強い揺れで倒れる可能性があります。L字金具、突っ張り棒、耐震マット、固定ベルトなどで対策しましょう。
特に寝室や子ども部屋は優先度が高い場所です。寝ている場所に倒れてくる家具がないか、今日確認してみてください。
水・食料・トイレ用品を備蓄する
南海トラフ地震への備えでは、水、食料、トイレ用品が基本です。飲料水は1人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を目指します。
トイレ用品は忘れられがちですが、断水時にはとても重要です。携帯トイレ、凝固剤、消臭袋、手袋を家族人数分そろえておきましょう。
避難場所と避難経路を確認する
自宅、職場、学校、よく行く場所の近くにある避難場所を確認します。津波の危険がある地域では、高台や津波避難ビルまでのルートも見ておきましょう。
避難経路は一つだけでなく、複数考えておくと安心です。橋が通れない、道路が混む、夜で見えにくいなどの状況も想定します。
家族との連絡方法を決める
災害時は電話がつながりにくくなることがあります。災害用伝言ダイヤル、メッセージアプリ、集合場所、紙の連絡先メモを家族で共有しておきましょう。
地域のハザードマップを見る
ハザードマップを見ると、自宅周辺の津波、洪水、土砂災害などのリスクを確認できます。南海トラフ対策では、自分の地域に合った行動を知ることが重要です。

まず最初にやるべき南海トラフ対策
寝室の安全を確保する
最初にやるべきことは、寝室の安全確保です。夜中に地震が起きた場合、人はすぐに動けません。ベッドの近くに倒れやすい家具や割れ物があると危険です。
背の高い家具は固定するか、寝室から移動しましょう。窓ガラスの近くで寝ている場合は、カーテンや飛散防止フィルムも検討します。
非常用持ち出し袋を用意する
非常用持ち出し袋は、避難するときにすぐ持って出るためのものです。水、食品、ライト、モバイルバッテリー、携帯トイレ、薬、身分証コピー、現金などを入れます。
重すぎると持ち出せないので、自分が背負える重さにすることが大切です。
飲料水を3日分以上そろえる
飲料水は、1人1日3リットルを目安にします。1人なら3日分で9リットル、4人家族なら36リットルです。
まずは3日分から始め、収納に余裕があれば1週間分を目指しましょう。
携帯トイレを家族人数分そろえる
断水時に困るのがトイレです。1人1日5回を目安にすると、3日分で15回分、1週間分で35回分です。
家族4人なら、3日分でも60回分が目安になります。水や食料と同じくらい優先して準備しましょう。
スマホの充電手段を用意する
スマートフォンは情報収集や連絡に欠かせません。モバイルバッテリーを複数用意し、日頃から充電しておきましょう。

自宅でできる地震対策
本棚・食器棚・冷蔵庫を固定する
強い揺れでは、重い家具や家電が倒れることがあります。本棚や食器棚は壁に固定し、冷蔵庫は専用ベルトや耐震マットで対策します。
テレビやモニターの転倒を防ぐ
テレビやパソコンモニターは、低い位置に置いていても揺れで落下することがあります。転倒防止ベルトや耐震マットを使い、机や台の端に置かないようにしましょう。
窓ガラスの飛散防止をする
地震で窓ガラスが割れると、避難時にけがをする原因になります。飛散防止フィルムを貼る、厚手のカーテンを閉める、窓周辺に寝ないなどの対策が有効です。
寝室に倒れやすい家具を置かない
寝室は、命を守るために特に大切な場所です。ベッドの頭側に家具を置かない、背の高い家具を固定する、割れ物を置かないようにします。
玄関までの避難経路をふさがない
地震後に避難するとき、玄関や廊下が物でふさがっていると危険です。通路には物を置きすぎず、靴やライトをすぐ使える場所に置いておきましょう。

津波に備えて個人でできること
自宅や職場が津波浸水想定区域か確認する
津波対策の第一歩は、自分がいる場所のリスクを知ることです。自宅、職場、学校、実家、よく行く場所が津波浸水想定区域にあるか確認しましょう。
高台や津波避難ビルを調べる
津波から逃げる場所は、事前に知っておく必要があります。高台、津波避難ビル、避難タワーなど、最寄りの避難先を確認しておきましょう。
揺れたらすぐ逃げる意識を持つ
強い揺れや長い揺れを感じたら、津波の危険がある地域ではすぐに高い場所へ避難する意識が大切です。情報を待ちすぎると、避難が遅れることがあります。
車避難に頼りすぎない
車は便利ですが、災害時には渋滞や道路損傷で動けなくなる可能性があります。徒歩で避難するルートも必ず確認しておきましょう。
夜間や雨の日の避難も想定する
災害は昼間に起きるとは限りません。夜、雨、寒い日、子どもや高齢者が一緒のときでも避難できるように、ライトや雨具、歩きやすい靴を用意します。

南海トラフに備える水と食料
水は1人1日3リットルを目安にする
災害時の飲料水は、1人1日3リットルが目安です。飲む水だけでなく、簡単な調理に使う水も含めて考えます。
最低3日分、できれば1週間分を備える
南海トラフ地震のような広域災害では、物流や支援が遅れる可能性があります。最低3日分、できれば1週間分の水と食料を備えましょう。
火を使わず食べられる食品を入れる
停電やガス停止のときは、調理が難しくなります。缶詰、レトルト食品、栄養補助食品、クラッカーなど、そのまま食べられるものを用意しましょう。
ローリングストックで無理なく増やす
普段食べる食品を少し多めに買い、古いものから食べて補充するローリングストックなら、備蓄を無理なく続けられます。
家族が食べ慣れたものを選ぶ
災害時はストレスが大きいため、食べ慣れた味が安心につながります。子どもや高齢者がいる家庭では、食べやすさも大切です。

南海トラフに備えるトイレ対策
断水時はトイレが使えないことがある
水道が止まると、トイレを流せなくなることがあります。また、排水設備が壊れている場合は、無理に流すと逆流や詰まりの原因になることもあります。
携帯トイレは1人1日5回で計算する
携帯トイレは、1人1日5回程度を目安に計算します。3日分なら1人15回分、1週間分なら35回分です。
凝固剤・消臭袋・手袋も用意する
携帯トイレ本体だけでなく、凝固剤、消臭袋、手袋、ウェットティッシュ、ゴミ袋も必要です。処理まで考えて準備しましょう。
トイレ用品はトイレ近くに置く
災害時に探し回らないよう、携帯トイレはトイレや洗面所の近くに置いておくと便利です。家族全員が場所を知っていることも大切です。
水を流せるかどうかは排水状況で判断する
断水時でも水があれば流せる場合がありますが、排水管や下水設備が壊れている可能性もあります。状況がわからないときは、携帯トイレを使う方が安全です。

停電に備えて個人でできること
ランタンと懐中電灯を用意する
停電時は、明かりがあるだけで不安が大きく減ります。部屋全体を照らすランタン、移動用の懐中電灯、両手が使えるヘッドライトを用意すると便利です。
モバイルバッテリーを複数用意する
スマホの充電が切れると、情報収集や連絡が難しくなります。モバイルバッテリーは複数用意し、定期的に充電しておきましょう。
ポータブル電源を検討する
停電が長引く地域や、医療機器、扇風機、電気毛布などを使いたい家庭では、ポータブル電源も選択肢になります。使いたい機器と容量を考えて選びましょう。
冷蔵庫の食材を守る方法を知る
停電したら、冷蔵庫はできるだけ開けないことが基本です。保冷剤や凍らせたペットボトルを活用し、長時間停電では食材の安全を優先して判断します。
夏と冬の停電対策を分けて考える
夏は熱中症、冬は寒さに注意が必要です。冷感タオル、保冷剤、うちわ、カイロ、毛布、防寒着などを季節に合わせて備えましょう。

非常用持ち出し袋に入れるもの
飲料水とすぐ食べられる食品
持ち出し袋には、重すぎない量の水と、すぐ食べられる食品を入れます。栄養補助食品、ようかん、ビスケット、ゼリー飲料などが使いやすいです。
ライト・電池・モバイルバッテリー
停電や夜間避難に備えて、ライトと電池、モバイルバッテリーを入れておきます。電池の向きや充電残量も定期的に確認しましょう。
携帯トイレ・衛生用品
避難先でもトイレに困ることがあります。携帯トイレ、ウェットティッシュ、マスク、アルコール、生理用品、ゴミ袋を入れておくと安心です。
常備薬・救急用品
普段飲んでいる薬、絆創膏、消毒用品、痛み止め、体温計などを用意します。薬の期限も確認しましょう。
現金・身分証コピー・連絡先メモ
停電時は電子決済が使えないことがあります。小銭を含む現金、身分証コピー、家族の連絡先メモを用意しておきましょう。
季節用品と家族別の必要品
夏は暑さ対策、冬は防寒用品が必要です。乳幼児、高齢者、女性、ペットがいる家庭では、それぞれ必要なものを追加します。

在宅避難に備えておくもの
1週間分の水と食料
自宅が安全であれば、在宅避難を選ぶこともあります。その場合は、最低3日分、できれば1週間分の水と食料を用意しておくと安心です。
簡易トイレとゴミ袋
断水時の生活を支えるのが簡易トイレです。処理用のゴミ袋、消臭袋、手袋もあわせて用意します。
カセットコンロとボンベ
停電やガス停止時でも温かい食事を作るために、カセットコンロが役立ちます。ボンベも余裕を持って備えましょう。
ランタン・ラジオ・電源
停電時に必要なのが、明かり、情報、充電手段です。ランタン、防災ラジオ、モバイルバッテリー、ポータブル電源を必要に応じて用意します。
衛生用品と生活用水
断水時は手洗いや入浴が難しくなります。ウェットティッシュ、体拭きシート、歯磨きシート、生活用水を用意しておきましょう。

家族で決めておきたいこと
地震発生時の集合場所
家族が離れているときに地震が起きた場合、どこへ集まるのかを決めておきます。自宅、近くの避難場所、親戚宅など、複数の候補を考えましょう。
災害用伝言ダイヤルの使い方
電話がつながりにくいときは、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板が役立ちます。使い方を家族で確認しておくと安心です。
子どもの迎えに行く人
学校や保育園に子どもがいる場合、誰が迎えに行くのか、迎えに行けない場合はどうするのかを決めておきます。
高齢の家族への連絡方法
離れて暮らす高齢の家族がいる場合、安否確認の方法を決めておきましょう。近所の人や親族と連携できると安心です。
ペットをどう避難させるか
ペットがいる家庭では、キャリー、リード、フード、トイレ用品を用意し、避難所の受け入れルールも確認しておきます。

一人暮らしが南海トラフに備えるポイント
最低限の備蓄を小さく始める
一人暮らしでは収納スペースが限られることがあります。まずは水、携帯トイレ、非常食、ライト、モバイルバッテリーから小さく始めましょう。
家具固定と寝室対策を優先する
一人暮らしでは、けがをしてもすぐ助けを呼べない可能性があります。寝室の安全と家具固定を優先しましょう。
連絡先メモを紙で用意する
スマホが使えないと連絡先がわからなくなることがあります。家族、職場、友人、管理会社などの連絡先を紙で用意しておきましょう。
近所や職場とのつながりを持つ
災害時は、近くに助け合える人がいることも大切です。無理のない範囲で、近所や職場とのつながりを持っておきましょう。
防犯と体調管理も考える
在宅避難中は、防犯や体調管理にも注意が必要です。玄関や窓の施錠、常備薬、体温計、衛生用品を確認しておきましょう。

子どもがいる家庭の南海トラフ対策
学校・保育園の引き渡しルールを確認する
地震発生時、子どもを誰が迎えに行くのか、学校や保育園の引き渡しルールはどうなっているのかを確認しておきましょう。
子ども用の防災ポーチを用意する
子ども用に、小さなライト、笛、連絡先カード、好きなお菓子、マスクなどを入れた防災ポーチを用意しておくと安心です。
怖がらせすぎず避難行動を練習する
子どもには、怖い話ばかりするのではなく、「揺れたら頭を守る」「高い場所へ逃げる」など、具体的な行動をやさしく伝えましょう。
ミルク・離乳食・おむつを多めに備える
乳幼児がいる家庭では、ミルク、離乳食、おむつ、おしりふき、哺乳瓶の衛生用品を多めに備えます。
安心できるおもちゃやお菓子も入れる
避難生活では子どもの不安も大きくなります。小さなおもちゃ、絵本、食べ慣れたお菓子があると安心につながります。

高齢者がいる家庭の南海トラフ対策
薬とお薬手帳を用意する
高齢者がいる家庭では、常備薬とお薬手帳の準備が重要です。薬は数日分の余裕を持って管理しましょう。
避難に時間がかかる前提で考える
高齢者は避難に時間がかかることがあります。津波や浸水の危険がある地域では、早めの避難を前提に考えます。
杖・補聴器・眼鏡などをすぐ持てるようにする
普段使っている杖、補聴器、眼鏡、入れ歯用品などは、避難時にすぐ持てる場所に置いておきましょう。
介護用品や食べやすい食品を備える
介護用品、やわらかい食品、とろみ剤、紙おむつなど、本人に必要なものを家庭の備蓄に加えます。
近所や親族と支援方法を共有する
家族だけで避難が難しい場合は、近所や親族と支援方法を共有しておくと安心です。

ペットがいる家庭の南海トラフ対策
ペットフードと水を備蓄する
ペット用のフードと水も、家族の備蓄とは別に用意します。最低数日分、できれば1週間分を目安にします。
キャリーやリードに慣れさせる
避難時にペットがキャリーやリードを嫌がると大変です。普段から少しずつ慣れさせておきましょう。
避難所のペット受け入れルールを確認する
避難所によってペットの受け入れ方法は異なります。自治体の情報を確認し、同行避難のルールを知っておきましょう。
トイレ用品や薬も用意する
ペットシーツ、猫砂、薬、食器、タオルなども必要です。におい対策として消臭袋もあると便利です。
迷子対策をしておく
地震の揺れや避難時にペットが逃げてしまうことがあります。迷子札、マイクロチップ、写真の保存などをしておきましょう。

南海トラフ地震臨時情報が出たらどうする?
まず公式情報を確認する
南海トラフ地震臨時情報が出たときは、SNSの断片的な情報だけで判断せず、気象庁や自治体などの公式情報を確認します。
日頃の備えを再確認する
水、食料、携帯トイレ、非常用持ち出し袋、避難場所、家族の連絡方法を確認します。足りないものがあれば補充しましょう。
避難場所と家族の予定を確認する
家族がどこにいるのか、避難が必要な地域にいるのか、集合場所はどこかを確認します。沿岸部では津波避難の準備も重要です。
買い占めではなく不足分だけ補充する
不安になると一度に大量に買いたくなりますが、買い占めは周囲の人の備えを妨げます。普段から備え、不足分だけを冷静に補充しましょう。
落ち着いて自治体の呼びかけに従う
状況によって必要な行動は地域ごとに異なります。自治体の呼びかけや避難情報に従い、落ち着いて行動しましょう。

怖くて不安なときの向き合い方
不安をゼロにしようとしない
南海トラフ地震への不安を完全になくすことは難しいです。不安があるからこそ備える、という考え方に変えていきましょう。
今日できることを1つだけ決める
情報を見て怖くなったら、今日できることを1つだけ決めて行動します。水を買う、家具を固定する、避難場所を調べる。小さな一歩で十分です。
情報を見すぎない時間を作る
災害情報を見続けると、不安が大きくなることがあります。必要な情報を確認したら、いったん画面から離れる時間も作りましょう。
家族や友人と備えを共有する
一人で不安を抱えるより、家族や友人と備えを話すことで安心につながります。避難場所や連絡方法を共有するだけでも意味があります。
備えた分だけ不安は小さくなる
備えは、不安を完全に消すものではありません。しかし、備えた分だけ「何もしていない怖さ」は小さくなります。

南海トラフ対策でよくある失敗
水と食料だけで満足してしまう
水と食料は大切ですが、それだけでは不十分です。トイレ、明かり、充電、家具固定、避難経路も忘れずに確認しましょう。
トイレ対策を忘れる
断水時、トイレ問題はすぐに生活の負担になります。携帯トイレは、後回しにせず早めに用意しておきましょう。
家具固定を後回しにする
備蓄品を買っても、家具が倒れてけがをしてしまっては意味がありません。寝室やリビングの家具固定は優先度の高い対策です。
避難場所を確認していない
いざというときに避難場所を調べる余裕はありません。自宅、職場、学校周辺の避難場所を事前に確認しておきましょう。
家族の連絡方法を決めていない
地震後は電話がつながりにくいことがあります。家族の連絡方法と集合場所を決めておくことが大切です。

今日からできる南海トラフ対策ステップ
1日目:ハザードマップを見る
まず、自宅や職場の災害リスクを確認しましょう。津波、浸水、土砂災害の危険があるかを見ることが出発点です。
2日目:寝室の安全を確認する
寝室に倒れそうな家具がないか、窓ガラスの近くで寝ていないかを確認します。必要なら家具を移動します。
3日目:水と携帯トイレを買う
飲料水と携帯トイレは、南海トラフ対策の基本です。まず3日分を目標にしましょう。
4日目:非常用持ち出し袋を作る
避難時に必要なものをリュックにまとめます。重くしすぎず、実際に背負える量にします。
5日目:家族と避難場所を確認する
家族で避難場所、集合場所、連絡方法を共有します。子どもや高齢者がいる家庭では、誰が支援するかも決めておきます。
1か月以内:1週間分の備蓄を目指す
最初の数日で最低限を整えたら、1か月以内に水、食料、トイレ用品を少しずつ増やし、1週間分を目指しましょう。

南海トラフ地震に備えるチェックリスト
自宅の安全チェック
- 寝室に倒れやすい家具がないか
- 本棚や食器棚を固定しているか
- 冷蔵庫やテレビの転倒防止をしているか
- 玄関までの通路をふさいでいないか
- 窓ガラスの飛散防止を考えているか
水・食料・トイレのチェック
- 飲料水を1人1日3リットルで備えているか
- 最低3日分、できれば1週間分を目指しているか
- 火を使わず食べられる食品があるか
- 携帯トイレを家族人数分用意しているか
- 凝固剤、消臭袋、手袋があるか
津波避難のチェック
- 自宅や職場が津波浸水想定区域か確認したか
- 高台や津波避難ビルを知っているか
- 徒歩で逃げるルートを確認したか
- 夜間や雨の日の避難を想定しているか
停電対策のチェック
- ランタンや懐中電灯があるか
- 予備電池があるか
- モバイルバッテリーを充電しているか
- 夏と冬の停電対策を考えているか
家族連絡のチェック
- 集合場所を決めているか
- 災害用伝言ダイヤルの使い方を知っているか
- 子どもの引き渡しルールを確認したか
- 高齢の家族への連絡方法を決めているか
- 紙の連絡先メモを用意しているか

まとめ:南海トラフが怖いなら、今日できる備えから始めよう
南海トラフ地震が怖いと感じるのは自然なことです。被害想定が大きく、津波や停電、断水、家族との連絡など、考えることが多いからです。しかし、怖いと感じたときこそ、今日できる備えを一つ始めることが大切です。
個人でできることはたくさんあります。家具を固定する、寝室を安全にする、水と携帯トイレを用意する、ハザードマップを見る、避難場所を確認する、家族と連絡方法を決める。どれも小さな行動ですが、災害時には命を守る大きな力になります。
完璧な防災を目指す必要はありません。まずは水を1ケース用意する、寝室の家具を見直す、避難場所を地図で確認する。その一歩からで大丈夫です。備えた分だけ、不安は少しずつ小さくなります。
